15世紀半ば、トランシルバニアの名門、ドラキュラ伯爵は勇敢な軍人であると同時に学識豊かな学者でもあった。 しかし、最愛の妻アマンダの死に我を忘れ、悪魔と取引をしてしまう。妻の命と引き替えに、吸血鬼になることを承諾したのだが…… そこに悪魔の罠がひそんでいた。悪魔はアマンダが「いつか、どこかでよみがえる」と宣告して消える。
それから400年の月日が流れた。ドラキュラは一縷の望みにすがり、アマンダとの再会を待ち続けていた。 そして偶然にも、アマンダと生き写しの娘ミーナがロンドンに住んでいるのを知る。 城を出れば、宿敵、ヴァン・ヘルシングの思うつぼ。それでもドラキュラはあえて危険をおかしてロンドンに向かう。
ミーナと出会ったドラキュラは、彼女こそアマンダのよみがえりであると確信する。 そして、ミーナも不思議なほど心を惹かれ、婚約者のジョナサンに打ち明けられないまま、ドラキュラと逢い続ける。 そんな折り、ミーナを姉と慕うルーシーがヴァンパイアに襲われるという悲劇が起き、 ヴァン・ヘルシングを中心にドラキュラを倒そうという動きが急速に高まる。
やっと再会しても真実が伝えられない葛藤、追っ手の脅威、自らの存在の呪わしさ……
苦しむドラキュラに思いがけない結末が訪れるのは、ミーナの婚約発表の夜だった。